【令和5年地価公示・信越北陸エリア概況】長野県の住宅地では平成9年以来26年ぶりの上昇となった

令和5年1月1日時点における地価公示価格が発表されました。信越・北陸エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。

 <新潟県
 県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.6%(前年▲0.8%)、商業地で▲1.1%(前年▲1.2%)、工業地+1.3%(前年+0.8%)。住宅地では、平成10年以降26年連続の下落となったが、下落幅は前年より0.2ポイント縮小となった。また、商業地では、平成5年以降31年連続の下落となったが、下落幅は前年より0.1ポイント縮小となった。
 
 <長野県
 県全体の平均変動率は、住宅地で+0.1%(前年▲0.2%)、商業地で▲0.5%(前年▲0.9%)。白馬村では、国内富裕層を中心に、別荘地需要が引き続き堅調であり、地価の上昇が継続している。(白馬-1:13,300円/㎡、+12.7%)。
 
 <富山県
 県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.1%(前年▲0.2%)、商業地で▲0.3%(前年▲0.7%)。住宅地では、富山市内の継続調査地点66地点のうち33地点が上昇となった。また、商業地では、富山市内の継続調査地点33地点のうち22地点が上昇し、既成市街地や市街地外縁の路線商業地域へと上昇地点は広がってきている。
 
 <石川県
 県全体の平均変動率は、住宅地で+1.2%(前年+0.6%)、商業地で+0.3%(前年▲0.8%)。金沢市武蔵町地区では、国内観光客の回復や近隣の百貨店の改装効果等により繁華性の向上が見られ、今後の訪日外国人観光客の回復期待感もあって、地価は上昇に転じた     (金沢5-11:700,000円/㎡、+1.4%、前年▲2.1%)。
 
 <福井県
 県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.7%(前年▲0.9%)、商業地で▲0.6%(前年▲0.9%)。新型コロナウィルス感染症については、行動制限がなくなり、観光客の回復傾向も継 続していることから、ホテル・旅館や飲食店等が集積する福井駅周辺やあわら温泉の 商業地において影響は小さくなっている。                
 
 
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