【令和6年地価公示・信越北陸エリア概況】長野県、富山県、福井県の商業地で下落が止まる。

令和6年1月1日時点における地価公示価格が発表されました。信越・北陸エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。

 <新潟県>
 県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.5%(前年▲0.6%)、商業地で▲0.9%(前年▲1.1%)。住宅地は県全体で27年連続の下落となったが、下落率は前年より0.1ポイント縮小した。また、商業地では県全体で32年連続の下落となったが、下落率は前年より0.2ポイント縮小した。
 
 <長野県>
 県全体の平均変動率は、住宅地で+0.4%(前年+0.1%)、商業地で0.0%(前年▲0.5%)。住宅地は2年連続の上昇、商業地は平成5年以降31年連続して下落していたが、横ばいに転じた。なお、白馬村では、国内富裕層や外国人による別荘地の需要が旺盛であるが、供給が限定的であることから、地価の高い上昇が継続している(白馬-1:15,900円/㎡、+19.5%)。
 
 <富山県>
 県全体の平均変動率は、住宅地で0.0%(前年▲0.1%)、商業地で0.0%(前年▲0.3%)。住宅地は4年ぶりに横ばい、商業地は平成4年以来32年ぶりに下落が止まった。
 
 <石川県>
 県全体の平均変動率は、住宅地で+1.4%(前年+1.2%)、商業地で+1.1%(前年+0.3%)。なお、小松駅周辺では、東西駅口広場及び公立大学とホテル等の複合施設の整備や観光交流センターが開業した(小松5-2:53,500円/㎡、+7.0%)。
 
 <福井県>
 県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.4%(前年▲0.7%)、商業地で+0.2%(前年▲0.6%)。住宅地が28年連続で下落した一方、商業地は平成4年以来32年ぶりの上昇となった。なお、福井駅周辺では、再開発事業が進捗し、新たな店舗の出店もあり繁華性向上への期待感が見られる(福井5-16:195,000円/㎡、+8.3%)。
 
 
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