【令和6年地価公示・中国エリア概況】広島市南区では、広島駅南口広場再整備事業による利便性や賑わいの向上への期待感から、地価の上昇が継続している。
令和6年1月1日時点における地価調査価格が発表されました。中国エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。
<鳥取県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.2%(前年▲0.3%)、商業地で▲1.3%(前年▲1.4%)。なお、日吉津村は、米子市に隣接し、郊外型商業施設の集積が見られるなど生活利便性が高く、村が積極的に子育て支援等に取り組んでいることから、県で唯一人口が増加しており、住宅需要が堅調なことから、地価の上昇が継続している(日吉津-2:19,800円/㎡、+2.1%)。
<島根県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.3%(前年▲0.4%)、商業地で▲0.7%(前年▲1.0%)。住宅地は、平成15年から22年連続、商業地は平成6年から31年連続の下落となったが、住宅地、商業地ともに前年より下落幅は縮小している。 なお、出雲市において、土産店、飲食店が集まる出雲大社近くの商業地域にあり、観光入込客数と進出店舗数の増加傾向により、需要は堅調であり、地価の上昇が継続している(出雲5-201:62,300円/㎡、+3.3%)。
<岡山県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.8%(前年+0.4%)、商業地で+1.8%(前年+1.6%)。住宅地は2年連続で上昇し、上昇幅は拡大した。市町別でみると、岡山市、倉敷市、総社市、浅口市、早島町で上昇、里庄町で横ばい、その他の市町で下落となった。また、商業地は3年連続の上昇で、住宅地同様、上昇幅は拡大となっている。市町別でみると、岡山市、倉敷市、笠岡市、総社市、浅口市、早島町、矢掛町で上昇、和気町、里庄町、鏡野町で横ばい、その他の市町で下落となった。
<広島県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+1.0%(前年+0.6%)、商業地で+2.4%(前年+1.7%)。県全体の平均変動率は、住宅地が4年ぶりに下げ止まって横ばい、商業地は2年連続の上昇となった。なお、広島市南区では、広電駅前大橋ルートを含む広島駅南口広場再整備事業による利便性や賑わいの向上への期待感から、地価の上昇が継続している(広島南5-9:2,550,000円/㎡、+9.4%)。
<山口県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.5%で3年連続の上昇(県の住宅地平均価格は34,900円/㎡)、商業地で+0.3%で前年の横ばいから上昇に転じた(県の商業地平均価格は62,700円/㎡)。