不動産の基本知識~第2回

 不動産を扱うプロではない一般の方でも、知っていて損はない不動産に関する知識、役に立つ実務上のお話などをお送りする「不動産基本知識」シリーズの第2回目です。今回も、前回に引き続き、「登記簿」についてです。
 

不動産登記簿で、何が分かるか?

 登記簿は、「表題部」、「甲区」、「乙区」から構成されています。

 「表題部」は、その不動産の所在地、地目、地積などが記載されています。「甲区」は、所有権に関する事項で、誰が、いつ、どのような理由で、その不動産を所有するに至ったかの記載となります。「乙区」は、所有権以外に関する事項で、例えば、その不動産に抵当権が設定されているような場合に、抵当権者や債権額などが記載されます。
  

公図、地積測量図、建物図面とは何か?

 法務局では、登記簿以外に「公図」、「地積測量図」、「建物図面」などが入手できます。

 「公図」とは、土地の位置や形状を確認するための地図です。公図により、土地の筆ごとの位置関係が分かります。「地積測量図」とは、土地の詳細な測量図面です。地積測量図は道路や隣接する土地との境界が定められた上で測量され、その結果が図面として記載されます。「建物図面」は、建物の形状、建物と敷地との位置関係を示した図面です。建物図面により、その建物の大きさや配置、各階の形状などが分かります。ちなみに、法務局で支払う手数料は、いずれの図面も各450円となります(2019年11月現在、書面請求の場合)。
 
 
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