不動産鑑定評価の必要性について

 先日、Aさんからこのようなご質問を受けました。
 
 Aさんは、以前、所有する不動産をBさんに売却したそうです。そしてこの後、Bさんはその不動産をCさんに売却しました。Aさんは風の噂で、BさんがCさんにかなりの高額でこの不動産を売却したという話を聞いたそうで、BさんがCさんにいくらで売却したかの開示請求がAさん(ご相談者)にできるか、という質問でした。
 私は法律の専門家ではないので、間違っていたら教えていただきたいのですが、私の理解では、Aさんからの開示請求に応じる義務はBさんにはなく、BさんとCさんの両者が取引価格について合意していれば、BさんはCさんにいくらで不動産を売却しても自由なはずです。
 もちろん、Aさんの悔しいお気持ちは分かりますが、Bさんとの間で合意した価格で売却してしまった以上、もうAさんにできることはないのかもしれません。
 例えば、急ぎでお金を作らなければならないため不動産を売却するような場合では、相手側の言い値もある程度受け入れなければすぐに売却することができないかもしれません。しかしながら、急いで不動産を売らなくてもいい場合であれば、相手側(不動産業者)の言い値を鵜呑みにするのではなく、提示されている価格が本当に適正な水準であるかどうか、不動産価格の専門家である不動産鑑定士にご相談することをおすすめいたします。
 
 
  
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