【令和5年地価調査・中国エリア概況】広島県廿日市市の宮島では、観光客数が回復傾向にあり地価の上昇が継続している。
令和5年7月1日時点における地価調査価格が発表されました。中国エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。
<鳥取県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.8%(前年▲0.9%)、商業地で▲1.1%(前年▲1.3%)。住宅地は平成12年以降24年連続の下落、商業地は平成4年以降32年連続の下落となっているが、いずれの用途も下落幅は縮小している。
<島根県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.9%(前年▲1.0%)、商業地で▲1.0%(前年▲1.1%)。住宅地は、平成15年から21年連続、商業地は平成11年から25年連続の下落となったが、住宅地、商業地ともに前年より0.1ポイント下落幅は縮小している。
<岡山県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.5%(前年▲0.7%)、商業地で+0.7%(前年+0.2%)。住宅地は26年連続の下落、一方、商業地は2年連続の上昇となっている。
<広島県>
県全体の平均変動率は、住宅地が4年ぶりに下げ止まって横ばい、商業地は2年連続の上昇となった。なお、廿日市市の世界文化遺産に登録されている宮島は、令和4年12月に大鳥居の改修工事が完了し、観光客数は回復傾向にあり、今後の更なる回復への期待感から、地価の上昇が継続している(廿日市5-5:130,000円/㎡、+5.7%)。
<山口県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.3%(前年▲0.5%)、商業地で▲0.3%(前年▲0.6%)。住宅地では平成11年以降25年連続の下落、商業地では平成6年以降30年連続の下落となった。