【令和5年地価公示・中国エリア概況】広島県宮島地区では観光客数が回復傾向にあり、地価は上昇に転じた
令和5年1月1日時点における地価調査価格が発表されました。中国エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。
<鳥取県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.3%(前年▲0.5%)、商業地で▲1.4%(前年▲1.7%)。いずれの用途も下落が続いているが、下落幅は縮小している。
<島根県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.4%(前年▲0.5%)、商業地で▲1.0%(前年▲1.2%)。出雲大社の観光客数はコロナ禍前の水準に戻りつつあり、周辺では新規出店も見られ、店舗等の需要が回復傾向にあることから、地価は上昇に転じた(出雲5-201:60,300円/㎡、+0.7%、前年▲1.4%)。
<岡山県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.4%(前年▲0.3%)、商業地で+1.6%(前年+0.2%)。住宅地は、前年の下落から28年ぶりに上昇に転じた。また、商業地は2年連続の上昇となり、上昇幅も拡大した。
<広島県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.6%(前年+0.2%)、商業地で+1.7%(前年+0.8%)。世界遺産の宮島では、観光客数が回復傾向にあり、令和 4 年 12 月に大鳥居の改修工事も完了し、今後の更なる観光客の回復期待感から、地価は上昇に転じた(廿日市5-2:191,000円/㎡、+3.2%、前年▲1.6%)
<山口県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.4%(前年+0.2%)、商業地で±0.0%(前年▲0.3%)。住宅地では2年連続の上昇、商業地では平成6年以降29年続いた下落から横ばいに転じた。