【令和4年地価調査・信越北陸エリア概況】福井市の商業地が30年ぶりに上昇に転じる。
令和4年7月1日時点における地価調査価格が発表されました。信越・北陸エリアにおける各都道府県ごとの地価の動向の概況は次の通りです。
<新潟県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲1.1%(前年▲1.2%)、商業地で▲0.9%(前年▲1.3%)。住宅地は県全体で25年連続の下落となったが、下落率は前年より縮小した。利便性や居住性の高さから、新潟市北区の7地点、東区の9地点、中央区の12地点、江南区の7地点、秋葉区の6地点、南区の2地点、西区の9地点、長岡の1地点、上越の2地点、新発田の2地点、合計57地点(前年42地点)で価格が上昇し、横ばい地点は26地点(前年39地点)となった。また、商業地では県全体で30年連続の下落となったが、下落率は前年より縮小した。
<長野県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.7%(前年▲0.9%)、商業地で▲1.0%(前年▲1.3%)。首都圏に近い日本を代表するリゾート地として人気がある軽井沢では、首都圏の高所得者層の別荘地需要のみならず、生活スタイルの変化による移住や二地域居住の需要が増加していることから、地価の上昇が継続している。(軽井沢-1:126,000円/㎡、+12.5%)。
<富山県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲0.4%(前年▲0.5%)、商業地で+0.1%(前年▲0.4%)。住宅地では、富山市が7年連続、舟橋村が9年連続の上昇となったが、その他の市町では下落となり、平成10年から25年連続の下落となった。また、商業地では、富山市が9年連続の上昇、小矢部市が上昇に転じ、氷見市が横ばいとなり、3年ぶりに上昇に転じた。
<石川県>
県全体の平均変動率は、住宅地で+0.9%(前年+0.3%)、商業地で▲0.3%(前年▲1.1%)。金沢市では、まん延防止等重点措置の解除以降、飲食店などの客足が増えつつあり、新規出店やホテル開業等もみられ、店舗等の需要が徐々に回復しており、地価は横ばいに転じた(金沢5-4:390,000円/㎡、0.0%)。
<福井県>
県全体の平均変動率は、住宅地で▲1.1%(前年▲1.3%)、商業地で▲1.1%(前年▲1.4%)。令和6年春の新幹線開業への期待感と再開発の進展により福井駅・敦賀駅周辺の商業地の上昇が継続し、福井市北東部の商業集積地も上昇傾向にあることから、福井市の商業地が平成4年以来30年ぶりに上昇に転じた。また、新型コロナウイルス感染症の影響について、観光客数に回復傾向が見られることから、ホテル・旅館や飲食店等が集積する福井駅周辺やあわら温泉の商業地において影響は小さくなってきている。
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